火ルシソロ解説 フラウ軸

今回は火ルシソロにおけるフラウ軸の解説記事です。

この記事での解説はいずれも「羽討伐ルート」での攻略を内容としています。火のルシソロにおいて現在(2020年9月時点)の主流が本体ルートと羽討伐ルートのどちらであるかというのは微妙なところですが、筆者としては単純な討伐成功を目的とするのであれば羽討伐ルートのほうが攻略しやすいと考えています。

火のルシソロ編成ではスロウやグラビの命中がどうしても不安定になるため、本体ルートでは進行チャートが複雑化しやすく、終盤まで羽が残っている関係で要所でのスロウミス事故なども発生しやすいというのが主たる理由です。この点、羽討伐ルートではCT調整の必要な区間がそもそも限定されているため、本体ルートに比べると進行チャートが単純でありスロウミスによる事故のリスクも比較的少ないという特徴があります。羽討伐区間がある分だけ討伐時間は余計にかかりますが、歩き方に慣れてくれば時間内の討伐は決して難しいものではないので記事内の解説では羽討伐ルートを採用しています。

前回の記事ではアンスリア軸について解説しましたが、ルシソロにおけるアンスリアは単なるフラウの代用に留まらない独自の得意領域を持っているというのが筆者の考えです。火力面や討伐速度についてはフラウ軸のほうが優れていますが、耐久面や堅守依存度の低さについてはアンスリア軸に強みがあるので、堅守なしや堅守少なめの編成での討伐についてはアンスリア軸のほうが適しているように思います。

フラウを使っていて耐久面で苦戦することが多いときには選択肢の1つとしてアンスリア軸も検討してみてください。アンスリア軸についての解説はこちら。

1 録画


火ルシソロ・フラウ軸/アラナン入り(羽討伐ルート)Lucilius Fire Solo with Fraux, Alanaan


火ルシソロ・フラウ軸/アニラ入り(羽討伐ルート)Lucilius Fire Solo with Fraux, Anila


火ルシソロ・フラウ軸/堅守以外無課金武器縛り(羽討伐ルート)Lucilius Fire Solo

2 編成

(1)キャラ・主人公アビリティ

f:id:currybread_gbf:20200910120518j:plain

f:id:currybread_gbf:20200910120500j:plain

・主人公アビリティ

ディヴォーション、悪夢の再演、ディスペルのいずれも必須なのでこれで固定です。絶拳や背水武器などにより編成の火力が高めの場合、秘器の使用回数次第では悪夢の再演がなくても完走できるかもしれませんが、基本的には再演ありきで秘器残量を気にせず使った方が思考負担が少なく討伐も安定すると思います。

グラビティは積まなくていいのか?と思う人もいるかもしれませんが、火の羽討伐ルートでは敵にグラビティを入れるメリットはあまり大きくありません。羽討伐ルートではCT技の内容が比較的軽めのためグラビがなくても十分に対処可能です。羽討伐後など多くの区間ではCT技よりもむしろ通常攻撃の方が怖かったりするためグラビによる遅延は逆効果になることも少なくありません。そのため固定アビのどれかを外してまでグラビを積む利点は少ないと思います。

f:id:currybread_gbf:20200912072803j:plain

・フラウ

基本的にはアンスリアとの選択枠になります。両者を比較すると火力面や運用上の扱いやすさなどではフラウ軸に強みがありますが、耐久面についてはアンスリア軸の方が被ダメージ量が少なく回復量は多くなりやすいため、フラウ軸で耐久面に不足を感じた場合にはアンスリア軸を検討してみるのも選択肢です。アンスリア軸の編成や立ち回りについてはこちらの記事で解説しています。

フラウのアビリティは回復、クリア、ディスペルなど単純明快な用途であるため、アンスリア軸のような厳密な管理は必要ありません。2アビのデバフ(悪夢への誘い・紅い悪夢)は基礎命中率がきわめて高く設定されているので、弱体試練を解除するための数合わせとして手堅く勘定に入れることができます

ちなみに3アビの回復+クリアは正位置運用であっても回復2回発動→クリア2回発動という順番で効果が生じることになるので注意が必要です。試練開始後のフィークスで付与されるアンデッドの対処にはできるだけ別の手段を用いた方がフロントの負担が少ないです。

・スカーサハ(フラウの代用候補)

回復、クリア、ディスペルなどフラウと類似した役割をこなすことができるので、スカーサハを所持していればフラウ軸とほぼ同様の立ち回りをすることができます。代用でスカーサハを用いる場合にはフラウを用いる場合よりもディスペルの枚数がやや少なくなりますが、羽討伐ルートではもともと赫刃レベルの上がり方が比較的緩やかとなっているので、ディスペルの不足はそこまで気にならないです。

編成面では、スカーサハはフラウと異なり弱体個数を稼ぐことができないため、スカーサハを採用する場合には弱体試練対策としてアニラを採用するか、デバフ石を追加することによってこれを補う必要があります。

実際にスカーサハを使って討伐した際の録画もあります。スカーサハを採用する場合にはサポアビの全回復の暴発にも注意が必要です。アンデッドが付与されているタイミングでこれが発動するとフロントが吹き飛びます。

f:id:currybread_gbf:20200913044156j:plain

・アラナン(アニラとの選択枠)

アニラとの選択枠です。個人的にはフラウ軸(羽討伐ルート)であれば堅守武器を複数本編成している場合であってもアラナンの採用がおすすめです。フラウ軸ではフラウ自身が弱体個数を稼げるためアニラを採用しなくても召喚石枠をあまり圧迫することなく弱体試練対策を組むことができます。また羽討伐ルートの立ち回りにおいてはアニラの全体スロウが果たす役割はそこまで重要なものとはなりません。フラウ軸では本体10%以降の通常攻撃受けが難所となるため耐久面はいくら積んでも積みすぎとはならないので、基本的にはアラナンを採用して耐久面を補強したほうがメリットが大きいように思います

アラナンを採用する場合には、最初のポースポロスでシヴァを落としてアラナンを出し、ディヴォーションのリキャストが上がりしだいアラナンを落として正位置フラウを出すという流れになります。アラナンのHPを温存する必要はないのでマルスの黄色リンゴが付いたタイミングで単奥義を打てるようにすると美味しいです。落とそうとしても堅守で耐えてしまう場合には防御LBを外しましょう。

 ・アニラ(アラナンとの選択枠)

アラナンのところで書いたとおりです。筆者はアニラとアラナンのどちらも試してみたうえで個人の見解としてアラナンの採用をお勧めしていますが、感じ方や考え方は人それぞれなので実際に試してみてアニラの方が手に馴染むのであればアニラを使ってください。

アニラを採用する場合には、本体10%のパラロスを受けるまでにあらかじめアニラを落としてジークと交替しておく必要があります。本体25%のデバフリセット後に1アビを使用してからディヴォーションで適宜落とすのが一般的です。アニラが耐えてしまって1回では落ちない場合もあるので余裕を持って落としましょう。

セフィロト(羽70%)のデバフリセットに合わせて1アビを使用するとソロでも試練開始までに1アビのリキャストが間に合わないことがよくあります。弱体試練の解除が遅れると討伐に支障が出ることも少なくないので羽70%では使用せず温存するのが安全です。

ちなみに3アビの弱体耐性アップ(50%)を当てにしてイヴリースやフィークスアンデッドを受けるのは分の悪い賭けなので緊急時以外はオススメしません

・シヴァ

永続デバフ目的。アニラ採用パターンではすぐには落とさずに羽にも悪滅の炎を付与するまで延命して削りを加速するという動きもアリですが、火力の高い編成だと落とす前にODに突入してしまうことがよくあるので注意。

f:id:currybread_gbf:20200912073835j:plain ・アテナ

説明不要の必須枠。2アビの灼熱、3アビの連撃率ダウンと暗闇は命中が不安定なので基本的に弱体個数として当てにしないでおいた方が無難です。これらを弱体個数としてカウントする場合には黒麒麟を使って2度当てするなどのケアがあるといいかも。

堅守やアラナンの正位置があればCTパラロスは基本的にアテナ1アビだけでも無理なく受けることができます。プロメテウスなどの併用はあくまで選択肢の1つという感じです。

ジー

10%パラロスと3%パラロスをアテナ1アビ+ジーク2アビ+ツイルコートで100%カットするために用いるのが本職です。この枠の代用候補としてはソシエがいますが、ソシエはフラウと種族が被るので本体25%以降をフラウなしで進行する必要があります。

アラナンを採用するパターンでは序盤からフロントにいるため、敵の特殊技・特殊行動による各種デバフを3アビの擬似マウントで防ぐことができます。イヴリースについては3アビの効果ターンが5ターンのため本体にスロウやグラビを使わなければ最大で連続3回まで受けることができます。フィークスのアンデットについてはこれを防ぎ損ねるとそのまま討伐失敗につながる危険が高いため、擬似マウントで受ける場合には羽のCT技がマルスなのかフィークスなのかを常に意識しておく必要があります。

※ 補足

f:id:currybread_gbf:20200822174647j:plain

アラナンの教皇の正位置、ジーク3アビ、グランデの召喚効果にある「通常攻撃の与ダメージの一部を自身のHPに吸収する状態」はそれぞれを併用しても共存不可なので、これらを回復ソースとする場合には注意が必要です。

(2)武器

f:id:currybread_gbf:20200914163950j:plain

冒頭で引用した動画内で使用していた武器編成です。右側の編成でも討伐時間に余裕を持って倒せているので火力的にはこれくらいでも十分だと思います。武器編成についてはそれぞれの手持ちに応じて適宜強そうな編成を組んでもらえたらと思います。

堅守武器の内容については、堅守中と堅守大で実際の運用にそこまで劇的な差があるわけではないのでドスやディアドリックハートなどをどのような配分で組み合わせて使っても基本的に大差はないと思います。ドスは火力寄り、バレスカ拳は守護寄りのスキル構成なのでこれらの武器の配分に応じて他の守護武器の本数などを調整して下さい。ちなみに筆者の感触としては堅守武器が1本以下の場合にはアンスリア軸の方が安定して立ち回れる印象です

編成を組むにあたっては技巧武器をどの程度採用するのかも一応問題となります。火の羽討伐ルートでは討伐全体のうち約3分の1にあたる区間でクリティカルが発生しないため、技巧スキルの恩恵はそれだけ減殺されます。そのため技巧武器については「技巧部分を抜きにしても十分に優れている武器」だけを採用することをお勧めします

たとえば、絶拳は技巧スキルを抜きにしても連撃面の補強に役立つので編成する価値があると見ることができます。エッケザックスも技巧以外のスキル構成がティア銃やセレ爪と類似したものであるためお手軽に確保できる背水武器として空いた枠を埋めるのに便利です。他方で、悪滅の雷については必殺大だけで考えると火力面がかなり厳しくなってしまうため羽討伐ルートでの採用はあまりお勧めはできません。タヴィーナなしの編成ではメイン武器が基本的にガロットとなるため、悪滅の雷まで編成すると基礎火力がかなり下がってしまうのが痛いところです。

f:id:currybread_gbf:20200914165004j:plain

(参考:編成例左側HP)

HPについてはこれくらいあれば十分です。火属性のルシソロ編成では全体回復や割合回復の手段が乏しいため、これらの手段を持っている属性に比べると最大HPを盛ること自体の恩恵はそれほど大きくありません。結局のところ、回復量が被ダメ量に追いついてさえいれば問題なく走り切れるので、火力を犠牲にしてまで守護武器にたくさんの枠を割くのは微妙かなあというのが個人的意見です。そのため、筆者の中では攻撃面が背水小しかないバルムンクよりも攻刃大を持つアテナ剣の方がルシソロでの評価が高いです。(以上の点については別の考え方の人もいると思います)

(3)召喚石

f:id:currybread_gbf:20200915153728j:plain

左側はアラナン採用編成、右側はアニラ採用編成での召喚石選択例です。赤線で囲んだ部分のスペースは自由枠となります。選択枠としてアラナンを採用する場合とアニラを採用する場合とで必要となる召喚石の内容は若干異なります。

① 共通の必須枠 (1枠)

・ミカエル(3凸のみ)

召喚効果の無属性約100万ダメージと秘器レイオマノを併用することによって無属性試練を解除するために用います。主人公のアビダメ上限LBを全く振っていない状態だと合計ダメージが200万に若干届かないので注意。このダメージは武器スキルでは伸びません。

3凸ミカエルがない場合には黒麒麟を編成してレイオマノ→黒麒麟召喚→レイオマノという手順で無属性試練を解除する必要があります。ミカエルはイヴリース区間で秘器スロウが外れた場合の予備スロウとしての役割も期待されているので、ミカエルなしの場合にはこの区間での運要素が増します。

ミカエルを積んでいく場合、試練開始までは基本的に使用せず秘器スロウ失敗時の保険として温存しておくことになります。試練開始後はまず無属性試練の解除に使用し、それ以降は単純なスロウ石ディスペル石として気軽に使用できます。

・黒麒麟(ミカエルがない場合に必須)

ミカエルのところで書いたとおり。無属性試練のために黒麒麟を使用する際には、これと並行してジーク1アビやアテナ23アビなどを2回続けて使用することによって、これらのデバフの命中期待値を上げて弱体個数に勘定しやすくするという戦略をとることもできます。

そのため、3凸ミカエルを積んでいる場合であっても、デバフ石と同じような役割で黒麒麟を積んでいくというのは1つの選択肢だと思います。この場合には黒麒麟使用のタイミングで無属性試練を解除できるので、無属性試練ではミカエルを使用する必要がなくなります。

無属性試練や弱体試練のために編成される黒麒麟は使用タイミングが固定されているので緊急用として用いることはできません。これらの試練は解除必須なので緊急用として積み込みたい場合には自由枠としてもう1枚別で用意することになります。

② アラナンを採用する場合 

弱体試練を解除するためのデバフ石が必要になります。

ここで弱体個数について確認してみましょう。まず、累積攻防ダウン(2個)とシヴァ1アビの悪滅の炎(3個)フラウ2アビの悪夢への誘い+紅い悪夢(2個)は命中が安定しているので弱体個数として信頼することができます。また、ジーク1アビの累積火防御ダウンは1アビが奥義使用時にも発動するので1回外しても再付与の機会が多いということで一応勘定に入れてもいいと思います。他方で、アテナ2アビの灼熱は度重なる2アビの自動発動により耐性が上がってしまうためミスの可能性が高く、3アビの暗闇とDT率ダウンは基礎命中率が低いうえに再付与にはリキャストを待つ必要があるので、黒麒麟による連続使用なしでこれらを弱体個数として期待するのはかなりの運ゲーとなってしまいます。以上のような検討から、麒麟を使用しない場合には2個以上のデバフを召喚石によって補う必要があります。弱体試練対策として黒麒麟を用いる場合には各アビリティの連続使用によって一応アテナ2アビ3アビから2個以上のデバフが命中するという前提で編成を組むことになります。

デバフ石の候補としては、筆者が使用したハルマルの他にも雷霆公、トール、カツオ、セレストマグナ、水着フレイなど色々なものがありますので、被りとRESISTにだけ気をつけながら各自の手持ちに合わせて適宜選択してもらえればと思います。

③ アニラを採用する場合 

試練開始後のフィークスによって付与されるアンデッドに対処するためのクリア石かマウント石を積んでいくことが望ましいです。

フラウ3アビのクリアによってこれに対処するという手もないことはないですが、数少ない回復ソースである3アビの使用タイミングに制約がかかってしまうことや、回復→クリアという発動順により3アビを使用するとアンデッドのダメージを受けてしまうこなどから、フラウの3アビによる対処はリスクが高めになります。またアニラ3アビの弱体耐性アップ(50%)で対処するのも分の悪い賭けとなるのでおすすめしません。

筆者はハングドマンを使用しました。アポロンや水着アテナなどのマウント石であればイヴリースやオービタルブラックを受ける際にも活用できます。他方で、ハングドマンなどのクリア石であればアンデッドが付いた後に対処すればいいので羽のCT技がマルスなのかフィークスなのかをあまり意識しておく必要がないという気楽さがあります。水着サテュロスを持っているならそれもアリだと思います。

※ ジーク3アビでアンデッドを受ける設計のときに、うっかり無対策でフィークスを受けてしまうミスを何度もやりました。筆者としては後出しで対処できるクリア石の方が好みです。

④ 自由枠 

グランデ、黒麒麟、デビル、スルト、プロメテなど適宜。

パラロスについては堅守を複数本積んでいればアテナ1アビだけでも問題なく受けられるのでプロメテなどの風カット石は必ずしも必須ではありません。各自の運用において必要あるいは有用だと感じたら使うという程度で大丈夫です。

ちなみにサテュロスについては、累積攻防デバフはガロットで、累積防御バフは秘器モラールショットで用意できるので必ずしも優先度が高いわけではありません。積んでも積まなくてもどちらでもいいかなという感じです。

(4)秘器

f:id:currybread_gbf:20200826142452j:plain

筆者がクリア時に使用していた秘器構成です。火力面を伸ばしたい時にはモラールショットの枠にアサシンブレードを採用することもあります。

① 必須枠(6枠)

・白煙弾+

ポースポロス、アキシオンアポカリプス、本体25%以降のオービタルブラック、中盤以降で通常攻撃が怖いときなどに使用。

・スロウパウダー

試練開始前のOD区間でイヴリースを受けないために連打する。命中はお祈りになるので保険にミカエルなどを温存しておく。羽討伐ルートではイヴリース以外のCT技を遅延するメリットはあまり大きくないので他の区間での使用頻度は少なめ。

・ルーンナイフ

説明不要なので省略。

・ツイルコート

本体10%と3%のパラロスを受けるために使用。これだけだと使用可能枠がもったいないのでオービタルブラックを受けるときなどにも使用していました。

・レイオマノ

無属性試練用。ミカエル(3凸)とセットで使用するか、黒麒麟を使ってレイオマノを2回使用することによって解除する。解除する時には福音の黒翼に注意。秘器の手が空いたときにはダメージソースとして雑に投げつけるのもアリです。

・リフレイン

オバチェ試練用。試練解除用としては1回使えばいいので残りは火力を底上げするために雑に使用するのもアリです。アリなんですが、本当に雑に使っていると再演込みで1戦あたり10個近く消費することになるので素材を気にする方は注意。筆者は途中から無駄打ちするのを控えるようになりました…。

② 選択枠(2枠)

・キリングダガーOD

討伐時間を間に合わせるための火力目的。純粋に火力を底上げするためだけに用いるので必須とまでは言えないが恩恵が大きいのでできるだけ採用したい。使用するときには執行レベルをある程度上げておくと効果的な気がします。序盤から積極的に使用し、再演で使用可能枠を復活させてとにかく何度も使用する。ルシ本体がODになっていれば羽についてもOD中と判定されるので羽削りにも使えます

・モラールショット

執行レベルを上げたりガロットの累積デバフを発動させたりするために「何でもいいからとにかく秘器を使う用」の枠として非常に便利です。耐久面に不安がある場合にはモラールの防御バフによってある程度の補強をすることもできます。

・アサシンブレード

討伐時間を間に合わせるための火力目的。性能自体は非常に優秀だけどモラールが抜けるのは結構不便だったりもします。討伐速度を上げたいときの検討候補。

3 立ち回り

(1)全体を通して

細かい動きは動画で確認してください。

火の羽討伐ルートでは羽削りと本体削りにほぼ同じくらいの時間がかかります。本体ルートに比べて討伐時間はどうしても長くなりますが、慣れてくればこんな編成こんな編成でも時間内に討伐できたりします。討伐時間に苦戦している時には改めて立ち回り(特に試練開始くらいまでの序盤部分)を見直して動きかたを整理してみるといいかもしれません。 

羽生存時のデフォルトのターゲットは本体に設定されています。そのため攻撃ボタンを押してリロードした後は改めて本体を指定しなくてもルーンナイフやスロウパウダーの対象は本体となります。同じターンに何度もターゲット変更を繰り返すのはタイムロスになるので本体に使用したいアビリティを先に使用するなどスムーズなアビポチを心がけましょう。

悪夢の再演はできるだけリキャスト毎に使用します。秘器使用の手が空いたときにはレイオマノやリフレインなどを使ってターンあたりのダメージを稼ぐのもアリだと思います。

(2)ポーションの目安

・キュアポーション

フラウ軸では終盤のためにキュアポを温存しておく必要は特にありません。序盤から終盤までいつでも必要と感じた時に使用してください。

召喚石でジャスティスを採用している場合には、キュアポと併用するとフロント全体を緩やかに回復することができるので背水維持がしやすいです。

 ・オールポーション

使用タイミングの指定は特にありませんが、本体10%以降では通常攻撃や無属性ダメージの威力が非常に高いため「堅守がいくら効いていてもHPをある程度高めにしておかないと耐えきれない」ということが少なくないので、この区間のためにできるだけ1本は残しておいた方が安心だと思います。

※ 堅守効果量と残りHP量から計算される「受けられる最大ダメージ」は堅守の本数や内容にもよりますがざっくりHP80%くらいからHP60%くらいまでの範囲で最も大きくなります。自分の編成で堅守の効果がどのように推移していくかを把握しておくことは非常に重要なので余裕があれば堅守計算もしておきましょう。

筆者の例としては、オルポは終盤まで2本とも残っていること少なくないですが、途中で使用する時には試練開始から羽討伐くらいまでの区間が多いように思います。オルポを使用するとフロント全体のHP割合が一気に高くなって背水が効かなくなるので、耐久面と背水維持を天秤にかけながら使用タイミングを判断することになります。

(3)羽討伐区間・前半(試練開始前)

・開幕からOD突入まで(羽100%〜羽85%付近)

シヴァについては、開幕に悪滅の炎(1アビ)を本体に付与したら仕事終了なのでディヴォーションを使って最初のポースポロスで落とします。アラナンを採用する場合にはサブから出てきたアラナンを次のディヴォーションで落とします。

ポースポロスは白煙弾で受けます。CT技のポースポロスを白煙弾で受ければダメージを受けないですが、通常攻撃ではそれなりにダメージを受けることになるので、この区間でスロウやグラビを使用すると被ダメ量が増えます。白煙弾の使用可能枠は再演で十分に回復できるので遠慮なく白煙弾で受けましょう。

ポースポロスを受けるつもりで攻撃してODを踏んでしまうとイヴリースが飛んできて討伐失敗の危険がかなり高くなります。ODになるか際どい時にはスロウを使用してCT技を回避することによって安全にここを通過しましょう。

・OD突入後(羽85%付近〜羽51%)

基本的にはスロウパウダーやアテナ・アニラのスロウを連打してイヴリースを受けないように立ち回ります。この区間はどうしてもお祈りになってしまうので、スロウの当たりが悪い時はある程度割り切ってしまう必要があります。それでも火属性の本体ルートに比べればスロウガチャ要素はかなり少ないはずです。ミカエルはスロウパウダーが外れたときの保険として温存しておきましょう

パラロスを受けることによってスロウのお祈り回数を減らすことも重要です。パラロスは堅守があればアテナ1アビだけでも問題なく受けられますが、アナラン採用パターンでは序盤からジークがフロントにいるので風70%カットを併用することもできます。両者の風カットは同枠なので風変転の2ターン目にジークを合わせると効率がいいです。ちなみにアテナ1アビは再使用可能になってから1ターン待って使用すると毎回ジーク3アビのリキャストとちょうど足並みが揃います。アニラ採用パターンでアテナ1アビだけでは痛いと感じた時にはプロメテなどの召喚石を併用しましょう。

f:id:currybread_gbf:20201030233840j:plain

イヴリースはジーク3アビなどでデバフを防げる時にだけ受けることができます。イヴリースはツイルコートか風変転+風カットで受けます。ちなみにアニラの弱体耐性アップではデバフを完全に防げないので緊急時以外にはこれで受けることはできません。

パラロス受けやキャラスロウなどで秘器使用の手が空いたときには、小まめにキリングダガーを使用して削りを加速することでこの区間の滞在ターン数をできるだけ減らします。

 (注意事項)

この区間では、アテナのアビダメ自動発動によって本体が95%まで削れてポースポロスを発動させてしまうことがよくありますチェインバーストダメージでうっかり踏んでしまう事故もあり得るので、怪しくなったら自分から踏みに行ってしまうと安全です。 

(4)羽討伐区間・後半(試練開始後)

CT技のアキシオンアポカリプスは白煙弾で受けます。白煙弾を使えばそこまで怖い攻撃ではないのでパラロス調整以外でスロウによる遅延をする必要はありません。

フィークスで付与されるアンデッドには注意が必要です。ハングドマンなどクリア石であれば後から対処すれば十分ですが、これをジーク3アビや召喚石マウントで受ける予定の場合には事前対処となるので羽CT技の状況に意識を割いておく必要があります。

パラロス受けについては試練開始前と同様です。風変転の2ターン目以降にジークの風カットで受けようとすると試練Ⅺの強化効果消去によって風変転が消されてしまう場合があるので注意が必要です。試練Ⅺが残っているとアニラバフやモラールなどのバフも消されてしまうのでOD後にはできるだけ早めにパラロスを受けて解除しておきましょう。

 (その他の試練解除のタイミング)

弱体試練無属性試練はできるだけ早めに解除しましょう。無属性試練を解除するときには福音の黒翼のダメージ制限に注意。オバチェ試練については特に急ぎではありませんが、ツイルコートが使用できなくなるので一応早めに解除しておいた方が無難です。

30回攻撃については羽討伐直後のタイミングで解除を狙います。試練Ⅸがいつまでも残っていると敵のHP回復によって討伐が長引いてしまうため、羽討伐後はできるだけ速やかな解除が望ましいです。黒麒麟を使用しない場合には、ダメアビを全て使ったうえで奥義オフで攻撃することにより解除を狙います。

(5)本体討伐区間・前半(羽討伐〜本体25%)

この区間はあまり神経を使いません。フロントが落ちないようにHPにだけ気をつけながらCT技を処理していけば割と単調に進行することができます。この区間での通過速度を上げることによって討伐時間の短縮を狙いましょう。

ポースポロスは白煙弾で受けます。試練開始前と同様にポースポロスを遅延しても被ダメージ量が増えるだけなので遠慮なく白煙弾で受けましょう。

オービタルブラックは枠が余りがちなツイルコートで受けます。アテナやジークの風カットを使えるタイミングならそちらでも。ハレーションが付くとHP管理が難しくなってキャラ落ちの原因になるので、できるだけジークやアニラの弱体耐性アップが付いている状態で受けたいところ。ハレーションが付いてしまった時には「奥義オフ」にしたときのキャラSDの状態で瀕死を判断することができます。

f:id:currybread_gbf:20200828174846j:plain

この区間では秘器使用の手が空くことが多いので、キリングダガーやレイオマノなどの秘器をどんどん使ってダメージを稼きましょう。

(6)本体討伐区間・後半(本体25%以降)

・本体25%〜本体11%

ここからは敵の攻撃力が上がるので注意が必要です。

アニラを採用している場合にはここで1アビのデバフを入れてからディヴォーションで落とすのが一般的です。アニラが耐えてしまって1回では落ちない場合もあるのでできるだけ余裕を持って落としましょう。

ポースポロス、オービタルブラック、それから20%と15%で発動するアキシオンアポカリプスはいずれもツイルコートではなく白煙弾で受けます。攻撃力上昇により特殊技や特殊行動の威力も上昇しているためできるだけ被弾は避けておくのが安全です。15%手前くらいからODになるのでオービタルブラックには欠かさずジーク3を合わせましょう。

通常攻撃については、本体11%までは堅守があればまだ素受けもできますが、ここでの余計な消耗は控えたいのでアテナ1アビ(+ジーク2アビ)やツイルコート・白煙弾などを使用する余裕のある時にはできるだけ素受けを避けるのが無難です。とはいえ赫刃レベルの状況次第では通常攻撃を素受けしたうえでルーンナイフを投げるという選択もあり得ます。

フラウ軸ではディスペルの枚数に余裕があるのでこの区間でも赫刃レベルの管理にはそこまで苦労することはないと思います。ここでCT技を受けても赫刃レベルは1つずつしか上がらないのであまりスロウを意識せず気楽に受けて大丈夫です。

アテナ1アビやジーク2アビは10%のパラロスを受けるためにも使用するのでリキャストには注意が必要です。羽討伐ルートでは「羽を攻撃してターンを回す」こともできないので本体15%手前くらいから使用を控えておくのが安全です。またツイルコートは10%と3%のパラロス受けや終盤の通常攻撃受けにも使用するので、再演による回復予定も含めて4枚くらいは残しておきましょう

・本体10%以降

本体10%からは敵の攻撃力がきわめて高くなっており、試練Ⅻの無属性ダメージも1発あたり5000付近まで上昇します。フラウ軸ではこの区間が一番の難所です。

10%と3%のパラロスはアテナ1アビ+ジーク2アビ+ツイルコートで受けます。ここでのHPの踏み損ないはよくある失敗例です。タイミングを気にせず使用できるダメアビもあまり多くないのでゲージを貯めておいて奥義で踏み越えた方が安心です。

※ アテナの風40%カットとジークの風70%カットだけで100%カットになるからツイルコートは不要ではないか?というのは結構よくある勘違いです。両者は同枠共存不可なのでジークの70%だけが残ります。

CT技のオービタルブラックは白煙弾で受けます。敵の攻撃力がいくら上昇していても幻影で避けてしまえばダメージは受けないので気楽に受けることができます。この区間は通常攻撃が危険なのでCT技はいわば安全地帯のようなものです。CTが貯まっている時にスロウを使って通常攻撃に切り替えるのは最大級の悪手です。本体ルートのようにCTパラロスを警戒する必要もないのでスロウは控えましょう。

通常攻撃はツイルコートで受けます。CT技を受ける際に使用した白煙弾の幻影がまだ残っているのでこれも活用できます。敵の通常攻撃は1回あたり被弾6発の多段性で本体10%以降はこれがほぼ確定TAで飛んでくるので被弾数が非常に多くなります。アンスリア軸ではこれを完全回避とディヴォーションで安全に受けることができますが、フラウ軸ではこれを正面から受けるしかないので被弾が偏るとそのキャラが落ちてしまいます。編成の火力にもよりますが通常攻撃はこの区間で1回から2回ほど受ける必要があります。

通常攻撃後の生存率についてはやはり編成ごとの耐久力による差が出ます。筆者がこれまでに試してきた中では、堅守3本(中中大)のアラナン採用編成ではここでキャラ落ちすることは滅多にありませんでしたが、アニラ採用編成では同様の条件でも耐えきれずにキャラが落ちていることが少なからずありました。どちらの編成でも堅守の本数が減ればそれだけ被ダメの分散が必要となり生存率は相応に下がっていきます。

この区間での脆さはフラウ軸の弱点と言ってもいい部分なので、堅守の不足などであまりにも苦戦するようであれば堅守依存度の低いアンスリア軸の検討をおすすめします。

 (参考)

堅守の効果は(効果上限に達しない限り)HP割合が下がるほど大きくなりますが、これとHP実数を踏まえて計算される「耐えられる最大ダメージ量」は(堅守武器の本数や内容にもよりますが)概ねHP80%から60%くらいまでの範囲で最大値をとります。そのため通常攻撃を受ける際には「ある程度」高めのHPに調整しておいた方が生存率が上がります。こちらの方のツイートが視覚的に分かりやすいのでここで引用させていただきます。自分の編成での具体的な数値が気になる方は各自で堅守計算をしてみてください。

 

通常攻撃を耐えて3%のパラロスを抜ければあとは時間内に倒し切るだけです。

お疲れ様でした。

4 おわり

今回も文章量が多めになってしまいました。

フラウ軸は堅守を十分に積んでこそ強みが活きるというのが筆者の考えです。記事内の端々でアンスリア軸について言及していますが、アンスリアは単なるフラウの代用ではなくフラウ軸とは異なる強みを持った対等の別軸だと考えています。それぞれの軸にはそれぞれの長所短所そして魅力があるので余裕があったら是非どちらも試してみてください。

疑問点があればTwitterで聞いてください。リプでもDMでも。

@currybread_gbf

次回記事についてはまだ未定です。